滋賀大学では地域のポテンシャルを活かして新しいビジネスを創造する観光産業の中核人材育成として、「ウエルネスツーリズムプロデューサー養成講座」（WTP）を、本年度は滋賀県内外から21名の受講生を受け入れて、8月18日より開講している。
緊急事態宣言が解除されフィールドワークが可能となったため、受講生に加え滋賀県内の観光協会職員など総勢46人が、10月18日、19日、26日の3日間に分かれ、講座の一環として栗東でのテストツアーを行った。今回の栗東のテストツアーは、昨年度の本講座のビジネスプランコンテストで最優秀賞を獲得したプランが観光庁の「地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携に向けた実証事業」に採択され、運営しているものである。
テストツアーの内容は、TCCセラピーパークでのホースセラピーと栗東市の自然の中でのヨガ、安心でヘルシーな食事を組み合わせたものなど、ウエルネスな体験を通じて、障害のある方やその家族、またストレスフルな現代人のココロとカラダを癒し、行動変容を促すとともに明日への活力を与えるプログラムを目指している。参加者は、ウエルネスツーリズムのプログラムを実体験するとともに、今後の地域観光において顧客志向に基づいた付加価値の高いツアーの造成を学び、今後の活動に生かしたいとの声が多く寄せられた。
【参加者の声／WTP講座受講生より】
盛江佳史さん（近鉄情報システム㈱/滋賀大学データサイエンス研究科）
データサイエンスとウエルネスツーリズムの親和性を感じ本講座に参加しています。テストツアーでは初体験ばかりで「体感すること」の重要性を感じました。特にホースセラピーでは、事前には想像できなかった「馬の癒しのチカラ」を実感しました。
また、様々なバックグランドをもった方々との交流や議論を通じ、自らの視野を広めることもできました。座学だけでない本講座ならではのプログラムだったと思います。
