1. プログラムのねらい
ビジネスを手法とした地域課題・社会課題の解決方法(コミュニティ・ビジネス、ソーシャル・ビジネス)を学びます。受講生と地域社会の未来を拓く人材(課題解決型の人材、新しいビジネスを創り上げる人材)の育成を目指します。
2. 到達目標
変化する時代において、未来を見据えた「創造力」の獲得
- 社会変化に対応するための、物事の見方、考え方をリフレッシュした「発想力」の獲得
- 近未来の社会や技術に対する情報収集能力や知見を持つ「未来を見据える力」の獲得
- 新たなプロジェクトを提案し、具現化をマネジメントする「企画力・推進力」の獲得
- 社内外の人材や大学などの教育機関との連携を構築する「ネットワーク力」の獲得
3. 授業計画(大学院単位:1単位に相当)
原則 講義60分+質疑応答・グループワーク60分(予習90分、復習・課題作成90分を確保のこと)
※原則対面ですが、オンライン・オンデマンド受講にも対応します。
第1回 | 11月4日(火)15時00分~17時00分 「ガイダンス:新しいビジネスを創りあげるチカラとは」ガイダンスとチームづくり 滋賀県立大学地域共生センター 教授 鵜飼修 |
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第2回 | 11月18日(火)15時00分~17時00分 「発想法再考:地域診断法とコミュニティ・ビジネス」イノベーションを得るための基本ノウハウ 滋賀県立大学地域共生センター 教授 鵜飼修 |
第3回 | 12月2日(火)15時00分~17時00分 「自社事業のソーシャルビジネス化(CSV)の設計」小さな挑戦のリアルから学ぶ 滋賀県立大学地域共生センター 特任講師 田中惇敏 |
第4回 | 12月16日(火)15時00分~17時00分 「生成AIの活用による業務効率化・創造性向上」 実は簡単に使える新しい武器 滋賀県立大学地域共生センター 特任講師 田中惇敏 |
第5回 | 1月13日(火)15時00分~17時00分 「若手・外部人材と動かす」関係人口時代のネットワーク 滋賀県立大学地域共生センター 特任講師 田中惇敏 |
第6回 | 1月27日(火)15時00分~17時00分 提案作成グループワーク ファシリテーター:滋賀県立大学地域共生センター 特任講師 田中惇敏 |
第7,8回 | 2月10日(火)14時00分~16時30分 +修了証授与式 成果報告会 発表15分(収録動画)+質疑応答10分、4グループ、講評 |
4. 成績評価
レポート点 10点×6回(基準点8点)、グループ成果物40点(基準点32点)〆切原則受講後1週間。
- 題意に応えた論理的記述であれば基準点。
- 加点:採点者を納得させる、優れた内容
- 減点:指定文字数の逸脱、誤字脱字の過多、論理性のない記述、題意に応えていない、文章表現の不備
- プログラムを修了し、かつ、成績合格の方には修了証を授与します。
- レポートの提出等はgoogleフォーム等を利用します。
5. 講義場所
滋賀県立大学 地域共生センター2階 会議室 (滋賀県彦根市八坂町3225)
6. 受講料
無料
7. 定員
20名
プログラムにおける学びの仕組み
(1)成績評価をします
最終的に100点満点で成績を評価します。60点以上が合格です。良い成績をとろうとする向上心を抱くことが大切です。どのようにすれば良い成績をとることができるかを思考し実践することに意味があります。合格することはもちろんですが、点数の善し悪しより、自身の試みを自身で評価してください。
(2)レポートの書き方を身に付けます
各回で出されるレポートは400字程度(350字~450字)に指定されています。レポートの題意を読み取り、要点を押さえ、読み手に伝わるレポートを400字でまとめる思考の練習です。この思考は業務にも応用できることでしょう。
(3)グループワークをします
1人で創造性を発揮することは困難です。様々な知恵がぶつかり合うことで、新しい知恵が生まれます。また、互いの認識を伝え共有することで、気づきを得て、学びを深めることができます。グループワークでは、互いを尊重し、学び、刺激し合い、創造性を高めることを意識して取り組んでください。
(4)ビジネスプランを生み出します
各企業の課題や資源、地域課題や資源、社会問題などをタネに、グループでビジネスプランを提案していただきます。プラン作成は短期決戦ですので、完璧な成果を出すのは難しいですが、グループでの提案の修練になります。講義での学びを活かし社会的な意義のある、リアルな提案を期待しています。
講師プロフィールと講義概要
鵜飼 修(うかいおさむ) 滋賀県立大学地域共生センター 教授
プログラム統括および第1・2回講師を担当。
1969年東京都大田区生まれ。大手ゼネコンに12年半勤務の後、滋賀県立大学へ。大学院におけるまちづくり人財育成プログラム「近江環人地域再生学座」を担当。15年間で156名の称号獲得者を輩出。学部では「地域診断法」「ソーシャル・ビジネス概論」「問題解決デザイン論」等を担当。地域診断法、コミュニティ・ビジネスのノウハウを武器に自ら地域活動を実践。NPO法人大牟田・荒尾炭鉱のまちファンクラブ、NPO法人大森まちづくりカフェ等のNPO活動や、一般社団法人まちづくり石寺、株式会社彦根麦酒などの創業に携わる。博士(学術)、技術士(都市及び地域計画)、一級建築士。
田中 惇敏(たなか あつとし) 滋賀県立大学地域共生センター 特任講師
第3回~5回講師、グループワークファシリテーター、成果報告会とりまとめを担当。
1993年福岡県北九州市生まれ。認定NPO法人Cloud JAPANなど複数のソーシャルビジネスを起業し、全国各地で空き家の利活用や移住支援、子育て支援など、地域課題に根ざした事業に取り組む。令和6年度ふるさとづくり大賞受賞。近年では滋賀県多賀町の関係人口創出事業や滋賀県主催移住・交流促進協議会での話題提供など、滋賀県内において実践を通じて社会課題解決とビジネスを両立する仕組みの構築とモデル化を進めている。大学ではソーシャルアントレプレナーシップ教育を担当し、実務と研究を往還しながら、次世代の挑戦に寄り添い、その実現を後押ししている。