大学院教育学研究科

教師力の高度化で、子どもたちの学ぶ力の向上を

子どもたちの自立心の低下、いじめや不登校など、現代の学校には複雑な問題が広がっています。教職大学院(教育学研究科 高度教職実践専攻)では、こうした問題に対応できる高度な専門性と豊かな人間性を備え、地域の期待に応えられる教育者を養成します。また、学部新卒学生と現職教員学生との協働、滋賀県教育委員会や連携拠点校などとのつながりを活かしながら、より教育現場に即した実践的な研究を重ねます。

研究科理念

教職大学院は、滋賀県教育委員会、滋賀県の市町村教育委員会、滋賀県総合教育センター等との連携のもと、教員や学生のキャリアステージに応じた4つのコースを設け、教師力の高度化を図ります。現職教員の指導力を高め、新卒院生の教師力を高めることで、子どもたちの学ぶ力を向上させることが狙いです。

アドミッション・ポリシー

教職大学院では、次のような人を求めています。

  1. 本専攻の学修に必要な基礎適応力や教育実践経験を有する人
  2. 学校や地域が直面する諸課題の解決に強い意欲をもつ人
  3. 教員としての基本的資質・能力を有し、実践的指導力向上への意欲をもつ人
  4. 研究成果を学校や地域の教育に還元しようとする熱意をもつ人

研究科の特色

キャリアステージに応じた資質・能力の習得を目指す4コース

教職大学院では、それぞれのキャリアステージに応じて必要な資質・能力を身につけられるよう、4つのコースを設けています。4つのコースの協働や、学部新卒学生と現職教員学生との協働、理論と実践を往還した学びによって、教師として着実に成長できるようにサポートします。

学校経営力開発コース

教職経験15 ~ 20 年前後の現職教員学生を対象として、学校単位はもちろん、地域レベルでの学校改善を牽引できるトップリーダー(地域リーダー)の養成を目指します。コースではそのために、学校や地域レベルの改革の理念の構築と具体化にかかる教育政策立案能力、学校経営企画力、学校マネジメント力、改革の理念を学校内で共有して地域に発信するコミュニケーション力、地域と歩む学校づくりを推進する地域連携協働力の育成などに取り組みます。

教育実践開発コース

教職経験6~ 15 年前後の現職教員学生を対象として、新たな教育実践を追究し、学校内外で推進できるミドルリーダーの養成を目指します。授業改善やカリキュラムマネジメントを行うカリキュラム開発力、新しい学びの構想力、広い視野から子どもを多面的に捉えて学びの基礎をつくる生徒指導や学校経営を行う実践力、学校や地域との連携力、若手教員の実践力向上に取り組む協働力などを磨きます。

授業実践力開発コース

主に学部新卒学生を対象として、確実な授業実践力、教科指導力、学級経営力を備え、新しい学びを推進できる新人教員の養成を目指します。学部での学修を発展させ、科学的・俯瞰的な視点から授業をデザインする力、同僚や保護者等との協働力やコミュニケーション力などを育成します。

ダイバーシティ教育力開発コース

学部新卒学生・現職教員学生を対象として、多様な教育的ニーズを抱える子どもの育ちを広い視野から的確に捉え、発達と心の健康を支える専門性を備えた教員の養成を目指します。本コースではとくに、特別支援教育・インクルーシブ教育の推進力、関係者・関係機関と連携しながら学校を支援できるコーディネート力、多様な教育的ニーズに応じた個別の指導計画や教育支援計画等の編成力、心理検査の知識と理解をベースとしたアセスメント力の育成などに力を注ぎます。

これからの教員に必要なデータサイエンスも学ぶ

本学がデータサイエンス教育の拠点である強みを活かし、データサイエンス教育を導入しているのも教職大学院の特徴です。これからの時代、教員自身がデータを読み解いて活用したり、日々の教育をエビデンスに基づいて改善することが求められます。そうした場面で役立つよう、データサイエンス基礎力の習得を目指します。

研究科からのお知らせ

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    教育学研究科の詳しい教育内容や地域連携、学生生活などについては、公式サイトで紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。

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