2022/10/3
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グローバルセミナー(第21回)「滋賀の国際交流をお手伝いする人たちシリーズ第1弾-文化の狭間で思うこと-」開催報告

 7月14日(木)、第21回滋賀大学グローバルセミナー「滋賀の国際交流をお手伝いする人たちシリーズ第1弾―文化の狭間で思うこと―」を対面とオンラインで開催しました。

 今回のセミナーでは、滋賀県国際交流員として、国際交流推進事業等にご尽力いただいている路杰(ロケツ)さんにお話いただきました。

 最初に、生まれ育った中国東方地方にある瀋陽市についてお話いただきました。瀋陽市には日本と同じく四季があり、冬はマイナス30℃近くまで下がる日も多くとても寒いそうです。瀋陽市は東北地方の経済・交通・商業の中心の都市ですが、この地域はまだまだ地方との格差が大きいとおっしゃっていました。

 次に、中国の高校生の学校生活について、写真を交えながらご紹介いただきました。大量の教科書を机の上に乗せて一心不乱に夜遅くまで勉強をしている様子を見た会場の参加学生からは、驚きの声が上がりました。中国の高校では、午後8、9時まで学校で自習することは普通のことで、また進路については親や学校の先生など目上の人が決めることが当然だとおっしゃっていました。路さんが日本語を勉強することになったのも、学校の先生に決められたからだそうです。このように、目上の人が子供の進路を選択することや、校内で生徒たちが軍服を着てトレーニングをする授業の様子に、日本との違いを感じました。

 最後に、「異文化共生」について、お話いただきました。路さんは、日本に長く住まわれていることから、中国的な考え方と日本的な考え方の存在があることを理解したうえで、日本を知ること、知ろうとすることが「異文化共生」には大切なことではないかと話されました。

 過去のグローバルセミナーにおいても、異文化共生の実現にはどうすればよいかと考えさせられる機会はありましたが、やはり、互いの違いを理解しつつ、相手をもっと知ろうとする気持ちが「異文化共生」に最も大切であると、今回のセミナーを通して感じました。

高校生の学習風景

軍隊体験

~滋賀大学グローバルセミナー~

このセミナーでは、国際に関係した様々なトピックに関して学生同士が自由に話し合ったり、ゲストとの交流を通して学生自身の世界を拡げるきっかけを作りたいと考えています。扱うトピックは、異文化、留学、外国語、地球規模の話題(気候変動、Covid-19、政情不安、ヘイトクライム、国際情報リテラシーなど)など、国際に少しでも関することです。トピックやゲストスピーカーの希望があれば、ぜひメールを国際交流課までお寄せください。

【お問い合わせ先】

国際交流課
E-mail:kokusai[at]biwako.shiga-u.ac.jp(※ [at] を@に変更してください)

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