9月28日(火)、滋賀大学グローバルセミナー第12回「世界で活躍する大学生トークセッション in マダガスカル」をオンラインで開催しました。今回は、大西佳奈さんにお話いただきました。大西さんは東京外国語大学でフランス語と言語学を専攻されている二十歳の学生さんですが、なんと現在マダガスカルで日本国大使館の派遣員として働かれております。そんな大西さんの海外経験を伺いました。
なぜ派遣員としてマダガスカルを選んだのか?
大西さんが留学ではなく、マダガスカルで働くに至った経緯を伺いました。
大西さんもこのCovid-19の影響で留学という選択肢を考え直したお一人でした。東京外国語大学も例に漏れず、留学機会が大きく減少し、オンライン留学という形で留学する学生が多くいたようです。そんな中で大西さんは、現地に赴いて生活をしたいという気持ちから経済的な理由という現実的な面まで考慮し、大使館の派遣員としてフランス語圏に赴く決意をしたそうです。そして派遣員になるための選考プロセスを経て、マダガスカルに赴くことを決定されました。
マダガスカルでの生活、派遣員としての生活
フランス語で毎日の業務をこなす大西さんに、マダガスカルでの生活や派遣員としての気づきを伺いました。
大西さんは大使館職員の車を手配したり、航空券を発券したりするなどの様々な業務に関して、フランス語が磨かれるのはもちろんですが、現地の方々との関わり方を模索されるようになったそうです。例えば、配車に関して言えば、ドライバーさんに対しては、車が必要な日時が未確定であっても、日時が決定していない旨を伝え、配車の可能性があることを事前に伝えるようにしているようでした。また航空券の発券を催促するときには、単刀直入に依頼をするのではなく、依頼相手に関する雑談を挟んでから依頼をする工夫などを紹介していただきました。自分にとってはいきなりの話題ではないことも、相手からしたら突然なことであることをわきまえてコミュニケーションをするように心がけているそうです。
打ち合わせの裏話
今回のゲストである大西さんは大学生ということで、いつも以上にフレンドリーに打ち合わせをすることができました。大西さんの愛読書は『アルセーヌ・ルパン』で、その魅力についてもたくさんお話をいただきました。フランス語を勉強したいと思われた一つの理由として『アルセーヌ・ルパン』を原文で読みたいという中学校時代からの想いがあるそうです!
(報告者 国際交流アソシエイト学生代表 卜部眞風)
~滋賀大学グローバルセミナー~
このセミナーでは、国際に関係した様々なトピックに関して学生同士が自由に話し合ったり、ゲストとの交流を通して学生自身の世界を拡げるきっかけを作りたいと考えています。扱うトピックは、異文化、留学、外国語、地球規模の話題(気候変動、Covid-19、政情不安、ヘイトクライム、国際情報リテラシーなど)など、国際に少しでも関することです。トピックやゲストスピーカーの希望があれば、ぜひメールを国際交流課までお寄せください。
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