3月6日、立教大学大学院MBAコース客員教授の牛窪恵氏をお招きし、オープンアクセス加速化講演会「時代のトレンドを読み解く方法~ビッグデータ社会のマーケティング戦略とは~」を開催しました。講演は滋賀大学彦根キャンパス講堂で完全対面形式で行われ、学生・教職員ら約110人が参加しました。
この講演会は、研究成果を広く一般社会へ公開することで、分野を超えた新たな知見の創出や研究成果の幅広い活用、イノベーションの創出を図ろうとするオープンサイエンス時代の、教育・研究・社会の進化を探ることを目的とし、各分野の第一線で活躍する専門家が、最新の知見と実践例を交えながら、学術情報をインターネットを介して無料でだれもが自由に利用できるようにするオープンアクセスの加速化の重要性について語るシリーズ最終回の第5回目として行われました。
牛窪氏は、以前はクローズドであったマーケティングや商品開発の世界が、外部から技術・アイデアを取り入れて新たなアイデアを創出する”オープンイノベーション”へ転換していること、消費者が商品に関与する”共創マーケティング”が最近のトレンドであること等を具体例を挙げながら紹介しました。最後に、ビッグデータやAIが盛んに用いられ、オープンな議論を重ねられるようになっても「自分のため」という視点を忘れないでいて欲しいと締めくくりました。
講演後の質疑応答では、「企業間でのコラボレーションでうまくいった事例とその理由」「少子化時代のマーケティングをどう考えるか」などの質問が寄せられ、時代のトレンドへの理解がより深まりました。
参加者は、オープンサイエンス時代のマーケティング戦略について最新のトレンドを把握し、実際のビジネスにどのように応用されているかについて深く学ぶことができました。
今後もこのような講演会を通じて、最新の知見や考え方を共有し、教育・研究・社会の進化に貢献していきたいと考えています。

会場の様子

講演中の牛窪恵氏
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