3月5日、明治大学文学部教授の齋藤孝氏をお招きし、オープンアクセス加速化講演会「これからの時代に求められる“生きる力を育てる教育“」を開催しました。講演は教育学部大講義室で完全対面形式で行われ、学生・教職員ら約80人が参加しました。
この講演会は、研究成果を広く一般社会へ公開することで、分野を超えた新たな知見の創出や研究成果の幅広い活用、イノベーションの創出を図ろうとするオープンサイエンス時代の、教育・研究・社会の進化を探ることを目的とし、各分野の第一線で活躍する専門家が、最新の知見と実践例を交えながら、学術情報をインターネットを介して無料でだれもが自由に利用できるようにするオープンアクセスの加速化の重要性について語るシリーズの第4回目として行われました。
齋藤氏は「教育に必要なのは感動と習熟である」と述べ、教育者は学問に感動し、それを元に、児童や学生に技を身につけさせて自由を得てもらうことが重要であると話しました。また、笑いを交えながら、自身が教育の場で実施している例を紹介しました。
さらに講演では、オープンアクセスを体感するために観客参加型で短い発表を行いました。参加者は即席で作ったグループで、自由に検索した論文について話し、他のメンバーはポジティブな反応をする、というロールプレイを実践しました。
講演後の質疑応答では、「生成AIとの教育現場での付き合い方について」や「教える側は日々どのように感動をインプットしているのか」などの質問が寄せられました。また、教育現場における対面とオンラインとのメリットやその活かし方について、実例の紹介がありました。
参加者にとって、オープンサイエンスや”生きる力を育む教育”について知り、今後の学びや教育にどのように活かしていくかを考える良い機会となりました。
今後もこのような講演会を通じて、最新の知見や考え方を共有し、教育・研究・社会の進化に貢献していきたいと考えています。
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