2月27日、脳科学の専門家である澤口俊之氏をお招きし、オープンアクセス加速化講演会「夢を実現する脳の鍛え方」を開催しました。講演はZoomを利用した完全オンライン形式で行われ、学生・教職員ら約120名が参加しました。
この講演会は、研究成果を広く一般社会へ公開することで、分野を超えた新たな知見の創出や研究成果の幅広い活用、イノベーションの創出を図ろうとするオープンサイエンス時代の、教育・研究・社会の進化を探ることを目的とし、各分野の第一線で活躍する専門家が、最新の知見と実践例を交えながら、学術情報をインターネットを介して無料でだれもが自由に利用できるようにするオープンアクセスの加速化の重要性について語るシリーズの第3回目として行われました。
澤口氏は、人間性知能(HQ)と発想力に関わる脳領域である前頭前野の解説を交えながら、生成型AIやオープンアクセスデータを利用することについて講演されました。また、講演の中で「生成型AIの弱点とは何か?」「オープンアクセスデータ・論文やAIを使う側にある弱点とは何か?」と問いかけ、参加者に思索を促しました。
講演後の質疑応答では、オープンサイエンスの新しい社会に研究者が適応していくために必要な発想、世界の様々な地域におけるHQの特性といったテーマについて質問が寄せられました。
参加者にとって、オープンサイエンスの重要性を再認識し、今後の研究や学びにどのように活かしていくかを考える良い機会となりました。
今後もこのような講演会を通じて、最新の知見や考え方を共有し、教育・研究・社会の進化に貢献していきたいと考えています。
講演の様子
【お問い合わせ先】
研究推進課