2月6日、ジャーナリストで彦根市出身の田原総一朗氏をお招きし、「時代を読む」と題した特別講演会を開催しました。講演は彦根キャンパス講堂で完全対面形式で行われ、学生・教職員ら約120人が参加しました。
この講演会は、研究成果を広く一般社会へ公開することで、分野を超えた新たな知見の創出や研究成果の幅広い活用、イノベーションの創出を図ろうとするオープンサイエンス時代の、教育・研究・社会の進化を探ることを目的とし、各分野の第一線で活躍する専門家が、最新の知見と実践例を交えながら、学術情報をインターネットを介して無料でだれもが自由に利用できるようにするオープンアクセスの加速化の重要性について語るシリーズの第1回目として行われました。
講演は、田原氏と司会者のトーク形式で行われ、オープンサイエンスの概念や近年の教育や研究、社会全体における現状や問題についても触れられました。田原氏は「情報にアクセスしやすくなった分、何が正解か分からなくなっている」「現代は答えのない問題に取り組める研究者や教員が必要である」と述べ、参加者に深い考察を促しました。また、田原氏から参加者へ「オープンサイエンス時代には、研究者目線でどんな問題が起こっているか」と問いかけがあり、参加者と活発な議論が交わされました。
質疑応答では、「オープンサイエンスに賛同して、研究者全体が知見を提供する風潮を社会でつくるには」「世界で通用する学生を育てるにはどのような教育が必要か」などの質問が寄せられました。
参加者にとって、オープンサイエンスについて知り、今後の研究や学びにどのように活かしていくかを考える良い機会となりました。
今後もこのような講演会を通じて、最新の知見や考え方を共有し、教育・研究・社会の進化に貢献していきたいと考えています。

会場の様子

熱弁する田原総一朗氏

参加者と活発な議論が交わされました
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