1月27日、須齋正幸理事・副学長と教育学部・加納圭教授、岳野公人教授が、中国北京のUNESCO東アジア地域事務所(ユネスコ北京事務所)を訪問し、Prof. Shahbaz Khan所長、自然科学プログラムスペシャリストのDr. Ai Sugiura、自然科学プログラムアシスタントのMs. Tingting Li、文化プログラムアシスタントのMs. Yujuan Liと意見交換を行いました。
今回の訪問は、「STEAM教育における伝統知と科学の融合」(UNESCO Chair in STEAM Education for Braiding Traditional Knowledge/Indigenous Knowledge and Science)というテーマのもと、滋賀大学でのユネスコチェア設置に向けた具体的な提案を行い、国際的な協力の可能性を探ることを目的としました。
提案においては、滋賀大学でのこれまでの取り組みや海外との連携状況を説明しつつ、柿渋の科学的有用性を利用したデモンストレーションやかんな体験などの実例(hands-on)を通じて、これらの伝統技術がどのように現代の教育に応用できるかを示すことに重点を置きました。また、滋賀大学が関わるプロジェクトの大学オリジナル日本酒「琶(は)ぐくみ」、ミニ畳、柿渋の染料などの特産品をお土産としてお渡ししました。
この提案は、日本の伝統的な知識や技術を科学と融合させることで、次世代教育における新たなモデルを構築することを目指しています。また、この訪問を通じてユネスコとの連携を深め、国内外の教育プロジェクトとの協力の可能性についても意見を交換する重要な場となりました。
Khan所長からは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成とアジェンダ2030の実現に向けているユネスコの取り組み内容である、文化、科学、教育とユネスコの5つあるセクターの3つと連携する点において高く評価していただきました。一方で、コメントには、データサイエンスの活用や経済発展に関する内容もあり、チーム滋賀大への期待も高まりました。
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広報課