1月21日、元スーダン、ミクロネシア、ケニア大使(現:創価大学客員教授)の堀江良一氏をお招きし、「世界の情勢は今!~ウクライナ問題から見えてくる世界と日本の課題~」と題し、ウクライナ問題の進展と国際社会の対応、問題の本質、停戦と平和、日本にとっての教訓等についてお話をいただきました。セミナーはハイブリッド形式で行われ、会場には、学生・教職員あわせて68名、オンラインでも多数の参加がありました。
講演では、ウクライナとロシアの紛争の状況について、双方に言い分、やむにやまれぬ事情があり、どちらもなかなか引けない状況にあること、国連が仲裁に入る際、拒否権の行使等により、うまく機能しないこと等をわかりやすく説明されました。また韓国大統領の戒厳令発令による一連の動きや、トランプ大統領就任に伴う今後の世界の動き等についても触れ、「今後も絶えず世界の動きに注目する必要がある、問題意識をもって考えていただきたい」と話されました。
参加者からは、「世界で紛争が起こっている今、改めて日米同盟の強化とはどういうことなのか?」「途上国との関係で、日本のリーダーシップはどのように発揮すべきなのか?」等といった質問が出され、堀江氏は「日米同盟に疑問を呈する人もいるが、厳格に運用しており、それらのことをしっかり示していく必要がある」「世界のロールモデルは以前はアメリカだったが、今では、途上国では中国と見られている。絶対的権力は絶対的に腐敗するということをしっかり示していく必要がある」と丁寧に回答されていました。また、講演後も参加した学生たちと輪になり、追加の質問に丁寧に答えていただきました。
学生たちは、今世界で起こっていることに目を向け、それに対しどのように対応するべきか考えていかなければならないと改めて認識したようです。海外に目を向け、世界での紛争等を自分事として考えることが大切だと思う学生が増えることを願っています。
滋賀大学グローバルセミナー
このセミナーでは、国際に関係した様々なトピックに関して学生同士が自由に話し合い、ゲストとの交流を通して学⽣⾃⾝の世界を拡げるきっかけを作りたいと考えています。 扱うトピックは、異⽂化、留学、外国語、地球規模の話題(気候変動、Covid-19、政情不安、ヘイトクライム、国際情報リテラシーなど)など、国際に少しでも関することです。
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