12月18日、データサイエンス・AIイノベーション研究推進センターの深谷良治センター長が鹿児島市の市立鹿児島玉龍中学・高校で講義を行いました。本プログラムは、高校生が大学の学びに触れることを目的とした「プロフェッサー・ビジット」(朝日新聞社主催、代々木ゼミナール協賛)の一環として実施され、当日は約600人の生徒が体育館に集合し、深谷教授の講義に熱心に耳を傾けました。
深谷教授は「デジタルとグローバルの時代に~世界で勝てる文理融合人材~」と題した1時間の講義を行い、日本がデジタル分野で後れを取っている現状を指摘し、未来を担う若者に対して、日本の弱点であるデータ分析力とグローバルな視点を持つ教育の重要性を強く訴えました。
講義では、滋賀大学が推進する文理融合モデルについて、具体的なデータ分析プロジェクト事例を交えて詳しく説明しました。また、深谷教授自身の海外での豊富なDXプロジェクト経験を基に「世界の多様な文化や価値観に触れて働くことの面白さ」についても語りました。講義の最後には、「データから情報を抽出する能力」「データに基づいて考えを結論づける思考力」「データでストーリーを語る説明力」「熱意を持って自分のことばで語るコミュニケーション力」の4つのスキルの重要性を強調しました。
その後の30分間にわたる質疑応答では、生徒たちから多くの質問が寄せられました。活発な議論が展開され、生徒たちのデータサイエンス・AIに対する高い関心と熱意が感じられました。また、陪席した高校教諭からは「研究成果における事例紹介を通して、データサイエンスの可能性に大変魅力を感じることができました。『データサイエンス×○○』でめざましい発展を遂げる人材育成のために、教員として今後どのように取り組むべきかを考えさせられる貴重な時間となりました」とのコメントが寄せられました。
最後に、生徒代表からお礼の言葉とともに「物事の真実や、事実を正確に捉えるためにはデータサイエンス的な考え方が思考の基礎となることがよくわかりました」という感想が述べられ、多くの生徒がデータサイエンスやグローバルな視点を持つことの重要性に気づき、自らの未来の行動について考えるきっかけとなることを予感させる熱気が会場に漂っていました。
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広報課