オーストリアのリンツ市で9月4日から8日まで開催されたアルスエレクトロニカ・フェスティバル2024において、滋賀大学がトヨタ・コニック・アルファとアルスエレクトロニカ・フューチャーラボと連携した「データ アート&サイエンス(DAS)」に関する展示が行われました。
DASは、データに芸術的な視点を取り入れることを目的とした新しい学際領域です。DASプロジェクトでは、滋賀大学や地元関係者と連携し、DASが地域活性化にどのような役割を果たせるかを研究しています。このプロジェクトは、彦根市にDASセンター(仮称)を設置し、地域活性化の一環として地域文化の活性化を目指すという野心的な目標を掲げています。今年のアルスエレクトロニカ・フェスティバル2024では、このプロジェクトの長期的な展望を具現化したDASセンターのプロトタイプに触れることができる展示を行いました。
具体的には、米原市の山間の集落の点群データにガウシアン・スプラッティング技術を使って収録した集落の事物を重ね合わせ、それに住民の方々のインタビューを重ね合わせた映像や、琵琶湖の漁師さんの仕事を船の航跡図に心拍数を重ね合わせ、さらに漁の様子を撮影した映像などを使ってインスタレーションにしたものなど、多岐に渡りました。
これらの作品を通して、住民の方々に地域理解を深めていただき、地域課題の解決に繋げていただくものであり、今後、制作に関わっていただいた住民の方々をはじめ、多くの方々に見ていただく機会を設けたいと考えています。
フェスティバルの様子はこちらからご覧いただけます