5月28日、第35回滋賀大学グローバルセミナー「まっすぐだけが道じゃない-「人生迷子です」から始まった未知なるインド旅-」を彦根キャンパス講堂の多目的ルームで開催し、対面21名、オンライン10名が参加しました。
今回は経済学研究科1年の坪井友紀乃さんにお話いただき、坪井さんの提案で、対面のセミナー参加者には「チャイ」が振る舞われました。
セミナーで坪井さんは、2018年4月に本学経済学部に入学後、在学中に休学し、インドに行くまでの経緯や、インド滞在中に感じたこと、Auroville(※)での体験など、自身の変化と現在の考え、今後の進路について話をされました。
入学時には「大学ではサークル活動と勉学に励み、就活して卒業し、企業に就職する」というまっすぐな道しか知らなかったが、休学期間中に様々な人の意見や考え方に触れる中、インドで日本とは全く違う空間や価値観、時間軸に身を置き、「曲がりくねる」道を見つけることができたそうです。その道中で多種多様なことを知り、世界に一人だけの自分の視点を持ち、自分はどんな世界で何をして生きていきたいかを自問するようになったと語られました。
今回のセミナーには、本学が連携協定を結んでいる滋賀県内の企業から、株式会社日吉のインド国籍の社員の方とインドからの研修生にも参加いただきました。「坪井さんの講演でもインドは「自然体」と言われていたが、インドは昔も今も自然体。インドのGDPが上がってきているため、競っているともいわれるが、そうではなく、自然にそうなったというようなものごとの考え方をしている」との意見をいただきました。
参加した学生からの「インド訪問を反対していた親をどのように説得したのか」との質問に、坪井さんは「本心を伝え、交渉をあきらめずに続けた」と回答されました。また、今後の進路については、これからも学びと探求を続け、将来は研究者になりたいそうです。講演終了後も坪井さんを囲んでの懇談が続き、学生たちは熱心に話を聞いていました。
Auroville(オーロヴィル)とは、インドにある世界最大のエコビレッジ。オーロヴィルは、あらゆる国の人々が、あらゆる信条、政治、国籍を超えて平和と進歩的な調和の中で暮らすことができる普遍的な町になることを目指している。オーロヴィルの目的は、人類の団結を実現すること。
滋賀大学グローバルセミナー
このセミナーでは、国際に関係した様々なトピックに関して学生同士が自由に話し合い、ゲストとの交流を通して学⽣⾃⾝の世界を拡げるきっかけを作りたいと考えています。 扱うトピックは、異⽂化、留学、外国語、地球規模の話題(気候変動、Covid-19、政情不安、ヘイトクライム、国際情報リテラシーなど)など、国際に少しでも関することです。
トピックやゲストスピーカーの希望があれば、ぜひ国際交流課までメールをお寄せください。
【お問い合わせ先】
国際交流課
E-mail:kokusai[at]biwako.shiga-u.ac.jp(※ [at] を@に変更してください)