7月12日、JICA滋賀国際協力推進員の森川真秀氏を講師にお招きし、「中米のイメージが変わるかも!?-ベリーズでの経験と滋賀とつながるニカラグア-」と題し、ご自身の経験をお話いただきました。
大学卒業後、IT企業でシステムエンジニア、営業として勤務されていましたが、「困っている人の近くでもっと役に立ちたい」という強い思いから、JICA青年海外協力隊に応募され、中米の小国ベリーズで、現地の小学生向けにコンピューターを教えておられました。滞在中は、ベリーズの人々が外国人である自分をすんなり受け入れてくださり、おかげで気負いなく交流でき、現地の子どもたちの元気さに鼓舞され、充実した生活が送れたそうです。渡行前後でのベリーズの印象が大きく変わり、「学生の皆さんも、まず1歩を踏み出してみてほしい」と助言されました。
続いて、現在、JICAの事業として中米のニカラグアで実施している「ニカラグア版うみのこ」事業について報告がありました。ニカラグアにあるマナグア湖ではごみによる汚染がひどく、湖をきれいにするにはどうすればいいか検討した結果、ごみ処理施設の建設はもちろんのこと、小学生から環境問題を勉強し、ごみを捨てないように意識改革することが大事だと気づきました。そのため、滋賀県が約40年間実施している小学生の船上学習プログラム「うみのこ」をニカラグアでも実施することになったそうです。ニカラグアでも「うみのこ」に参加した小学生から「授業が楽しい」「知らなかったことが勉強できて嬉しい」等々の声が聞かれ、やりがいを感じているそうです。
本学の学生に向けて、「今思っていることよりも、実際行ってみて体験してみてください。そうすることで、自分の考えも変わってきますよ。まず行動してみてください。地球の向こう側に友人がいることは心強いことですよ」とアドバイスをされました。
参加した学生からは、「いつ頃から海外に目を向けるようになられたのか」「就活との両立はどうされたのか」「一度就職してから辞めて進路変更されていますが、怖くなかったですか?」等々の質問が出され、森川氏は「恐れることなく、挑戦してみてください。若いうちですよ」と丁寧に回答されていました。学生たちは、自身の将来設計に合わせて真剣に検討している様子でした。少しでも海外に目を向け、海外渡航に挑戦する学生が増えることを願っています。
滋賀大学グローバルセミナー
このセミナーでは、国際に関係した様々なトピックに関して学生同士が自由に話し合い、ゲストとの交流を通して学⽣⾃⾝の世界を拡げるきっかけを作りたいと考えています。 扱うトピックは、異⽂化、留学、外国語、地球規模の話題(気候変動、Covid-19、政情不安、ヘイトクライム、国際情報リテラシーなど)など、国際に少しでも関することです。
トピックやゲストスピーカーの希望があれば、ぜひ国際交流課までメールをお寄せください。
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国際交流課
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