データサイエンス教育研究の基盤となる統計科学について、我が国で極度に不足している専門大学教員養成に係る「統計エキスパート人材育成事業」の拡大・加速化が急務!
我が国の大学には統計学部がないことから、データサイエンス教育研究の基盤となる統計学専門の大学教員が極度に不足しています。このため政府は統計教員を育成するとともに修士レベルの統計エキスパート人材を社会に送り出すべく、2021年度から「統計エキスパート人材育成養成プロジェクト」を開始しており、データサイエンス領域で先行している滋賀大学は「西の拠点」として、中核機関である統計数理研究所とともに活動を行っております。
現在、政府は高度情報専門人材の育成を課題とし、各地の大学でデータサイエンス系学部の新設が相次いでいますが、基盤となる統計教育を支える専門教員の不足もさらに深刻になっています。
こうした状況を踏まえ、2024年6月18日、盛山文部科学大臣に対し日本統計学会は、「Society5.0/データ革命対処のためのデータサイエンス教育を実質化する統計科学「統計エキスパート人材育成事業」の強化」のための提言・要望書を直接提出しました。席上、照井伸彦学会長、本学の須江雅彦理事/副学長らから提言の趣旨とデジタル時代に統計科学の果たす重要な役割について説明し、意見交換を行い、大臣からは、この問題は大変重要な課題であり、検討を進めていきたいとのコメントがありました。
我が国データサイエンス教育研究のトップランナーであり、国内最大規模の専門教員を擁し高度なデータサイエンテイスト育成を牽引する拠点大学である滋賀大学としては、各地の大学で本格的なデータサイエンス教育が実現されるよう今後とも貢献してまいります。
【このページの作成】
共通事務部DS連携事業推進係