ロシアによるウクライナ侵略から2年が経ち、戦争の終結が見えない状況で、ウクライナの子供たちは不安の中、学校生活を送っています。そこで、産学公連携推進機構・近兼敏客員教授の企画により、子供たちが少しでも落ち着いた時間を持てるように、心静かに紙に向かう書道の授業を2月29日にオンラインで実施しました。
オンライン授業を行ったのは、ウクライナのリヴィウ市にある「Budokan」という生徒数300人の小さな学校です。体育の授業の代わりに日本と中国の武道を教えるなど日本についての理解がある学校で、ロシアによるウクライナ侵略後の2022年4月には本学と京都信用金庫が協力し、ポーランドの支援者を経由して、日本の絵本を送りました。
今回は日展会友の書家・大崎雨萩(おおさき・うしゅう)先生にご協力いただき、墨のすり方から始め、「力」、ウクライナの「宇」、「平和」などの文字を書きました。途中、本学学生から日本文化についてのクイズなども出題され、和やかな雰囲気の中授業が進められ、ウクライナの子供たちからは日本語で「面白かった」と感想が述べられました。
この学校にも激戦地から避難してきた子供たちや親族を亡くした子供たちが在籍しており、引き続き現地の教員と相談して生徒の心のケア、教育に繋がるプログラムを提供する予定です。
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広報課