2024/1/23
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グローバルセミナー(第33回)開催報告

 今回は、海外インターンシップを経験された滋賀大学経済学部2回生の山口桃花さんと南千遥さんのお二人にお話をいただきました。

 初めに、アメリカ・モンタナ州国立公園にあるレストランでインターンシップを経験された山口桃花さんから「キャリアビジョンの描き方」をテーマにお話をいただきました。

 山口さんは、大学へ入学し、部活動経験が就職に有利な条件となっているような日本の風潮に疑問を感じたことから、「自分は働く時間をどんな時間にしたいのか」と考えはじめ、海外のキャリアの捉え方を追求するため、海外インターンシップに挑戦されました。インターンシップ先では、スタッフのキャリア意識について、一人一人にインタビューし、スタッフが「好きな分野や興味、関心」を追求していることに、日本との違いを感じたそうです。

 山口さんは、インターンシップを経験したことで、自分の中に①「フットワークが軽くなった」②「面白がる癖がついた」③「他人と違うことへの抵抗感の減少」と3つの変化があったとおっしゃっていました。そして、日本の就職活動に対する意識にモヤモヤしていたが、インターンシップ先でのスタッフの活き活きとした表情や考えを目の当たりにし、「今している仕事を楽しいと思えるかどうかを大切にしたい」と明確になり、ご自身のキャリアビジョンを再構築されました。

 最後に、滋賀大生に対して、「大学→就職が唯一の道ではない、好きやワクワクすることに従って行動すれば、どんな選択も経験となり成長につながる」とメッセージをいただきました。

 次に、タイの孤児院スクールでボランティアとして参加された南千遥さんに「これから私に何ができるか」をテーマにお話をいただきました。

 南さんは、大学のサークルであるAISECに所属し、その先輩や身近な人達が海外インターンシップを経験し帰国した時の目の輝きに刺激を受け、「私も社会問題に貢献したい」と思うようになったそうです。それから、AISECのプログラムでの渡航を目指されていましたが、渡航者条件を満たす努力をしたにもかかわらず、AISEC JAPANの規約とタイムラインが合わず、断念するという大変ショックな出来事を経験されました。しかし、南さんはそれまでの努力を無駄にせず、ご自身で他の方法を模索し、タイの孤児院スクルールでのプログラムに参加されました。今回のセミナーでは、このプログラムを選んだ理由や、インターンシップの内容や期間、費用、準備すること、日本との違いなどを詳細にお話くださいました。

 また、今回のボランティアを通して主に2つ学びがあったそうです。1つ目は、渡航前の自分の持っていたイメージと違っていたということです。孤児院の子供たちは、毎日、楽しく、活き活きと過ごしていて、何か役に立てたら…とボランティアに参加したが、外部の人の力は必要ないのかなと感じたそうです。しかし、現地の生活水準を上げるには、資金面で外部の力が必要であると話されました。2つ目は、行動することの大切さです。行動することで反省する失敗もあったが、行動することで多くの人と出会い、多くのことを学ぶことができたとおっしゃいました。

 最後に、これから海外インターンシップを考えている人へ「留学のカタチは様々であり、短期留学でも学ぶことはあるのだから、長期、短期にとらわれず自分に合った海外留学の選択をしてほしい」とメッセージをいただきました。

職場の雰囲気を日本と比較している様子
ボランティアの内容を説明している様子

滋賀大学グローバルセミナー

このセミナーでは、国際に関係した様々なトピックに関して学生同士が自由に話し合い、ゲストとの交流を通して学⽣⾃⾝の世界を拡げるきっかけを作りたいと考えています。 扱うトピックは、異⽂化、留学、外国語、地球規模の話題(気候変動、Covid-19、政情不安、ヘイトクライム、国際情報リテラシーなど)など、国際に少しでも関することです。

トピックやゲストスピーカーの希望があれば、ぜひ国際交流課までメールをお寄せください。

【お問い合わせ先】

国際交流課
 E-mail:kokusai[at]biwako.shiga-u.ac.jp(※ [at] を@に変更してください)

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