経済学部・御崎加代子教授が論文がフランスの学術雑誌『Revue d’histoire de la pensée économique』に掲載されました。
掲載誌
Revue d’histoire de la pensée économique, n° 15, 2023 – 1, 15-32.
内容
「Walras on Sympathy(ワルラスの共感概念)」
本論文は、レオン・ワルラスの「共感」概念をアダム・スミスの概念と比較することにより、その意味を明らかにすることを目的としています。新古典派経済学は人間の持つ非利己的な側面を無視していることが指摘されています。新古典派経済学の創始者の一人であるワルラスにも、そのような概念は存在しないのでしょうか。実はワルラスは、ローザンヌに赴任する前に初めて「共感」を論じ、一般均衡理論の構築後も精力的にそれを続けました。本論文は、共感や人間性についての彼の議論が、単に道徳にとどまらず、分業などの概念を通じて彼の経済観と結びついていることを明らかにします。
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