5月16日(火)、しがだい資料展示コーナー企画展「Autograph-中村史朗の書-」第Ⅲ期「シン・臨書-古法の再編成-」に関連して、監修の中村史朗教授(教育学部)によるギャラリートークを開催しました。
中村教授は、「破体書」「飛白書」といった一見奇抜な作風も、1500年以上の歴史を有するものであること、そういった古代の資料を踏まえて今日の表現を模索していること、それは、現代のことばに古法を生かすという自身の課題にも繋がっていること、そして、独自の着想で新表現を生み出していく力にもなっていることなどを、自身の作品の前で説明されました。
展示作品は、「法華経」や安徳天皇の入水場面の「平家物語」、「地獄に行きたし今日も」とある「寺山修司歌」、小箱型の「書いてみた」の可愛い8作品など、それぞれの時代のそれぞれの人たちの気持ちに、書で寄り添っておられることがよくわかりました。
この日は、緑が美しい初夏の陽気のなか、市民や書道愛好家の人たち約20人が参加しました。第Ⅲ期の展示は、6月30日(金)まで開催しています。
《関連情報》
- しがだい資料展示コーナー企画展「Autograph-中村史朗の書-」
- 【掲載】企画展「Autograph-中村史朗の書-」第2期「近代の日中書法交流-研究と書作の間-」中日/滋賀彦根新聞に掲載(3月14日掲載記事)
- 【掲載】教育学部・中村史朗教授の企画展「Autograph-中村史朗の書-」読売/中日/滋賀彦根新聞に掲載(1月31日掲載記事)
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