2月13日(月)、第27回グローバルセミナー「選ばれるな、選べ-戦略的に挑戦すれば道は拓ける-」をオンラインで開催しました。今回は、NIN JAPAN株式会社の代表取締役として、キャリア構築サービスの一環で就活セミナー講師を務めるほか、Abuild就活運営や、関連著書を多数執筆するなど、多彩な活動をされている新井翔太さんにお話しいただきました。
まず最初に、元々、大の英語アレルギーであった新井さんが、留学経験を経て投資ファンドの専門家に至るまでの道のりをお話いただきました。高校生のころは、英語が嫌いだったにもかかわらず、大学時代に敢えて苦手な英語を克服するためにカナダへの留学を決意され、留学中には文化交流のクラブを創設し、国際交流に興味を持ち、より長期のアメリカ留学を経験されました。また、そこで並行して行ったインターンシップで投資ファンドに興味が湧き、ドイツの銀行へ就職され、英語でのスピーチなど様々な経験から、自分の強みを活かした戦略方法や発信方法を知ったことを生き生きと語ってくださいました。
次は、投資家としてのキャリアを蓄積し、自身の方向性を定めるまでのお話をお聞きしました。いくつかの外資系銀行でM&A、株式発行、債券引受、資産運用、投資信託の業務を経験する中で、数兆円の案件に携わったり、数千億円の案件を直接担当したりしているうちに金銭感覚が麻痺していく様子など、リアリティ豊かに語られました。このような経験をもとに、社会全体に貢献する構成員側に立って、企業という経営資源の価値をいかに上げるかのアシスタンスを行うことを自らの使命として感じるようになり、自身の方向を決定されたそうです。
最後に、社会の中で頻繁に生じている就職の「ミスマッチ」を減らす視点を語られました。大学を卒業して就職した人が、能力があるにもかかわらずそれを仕事にうまく活かせないという「ミスマッチ」が生じるケースがたくさんあるとおっしゃいました。そして、その方策として、若い時に色んなことに挑戦すること、しかもそのタイミングは自分がやりたいと感じた時がベストであること、そして定めた目標と自己分析の結果を比較して、目標に至るまでの戦略を立てることが重要であり、「適切な努力は必ず報われる」ことを熱く語られました。
質疑応答では、海外留学とインターンシップを両立する秘訣を問われ、タイムマネジメントを行うことで大抵時間は作れること、効率化、省力化を考え、優先順位を付けて自分がコントロールできる時間をいかに確保するかが大切だと答えられました。
今回のグローバルセミナーでは、新井さんの豊富な経験を交えながら、ご自身のバイタリティ溢れる道のりを語られ、世界で活躍されてきた新井さんの行動力と思考力に、非常に刺激を受けるセミナーとなりました。
滋賀大学グローバルセミナー
このセミナーでは、国際に関係した様々なトピックに関して学生同士が自由に話し合い、ゲストとの交流を通して学生自身の世界を拡げるきっかけを作りたいと考えています。扱うトピックは、異文化、留学、外国語、地球規模の話題(気候変動、Covid-19、政情不安、ヘイトクライム、国際情報リテラシーなど)など、国際に少しでも関することです。
トピックやゲストスピーカーの希望があれば、ぜひ国際交流課までメールをお寄せください。
【お問い合わせ先】
国際交流課
E-mail:kokusai[at]biwako.shiga-u.ac.jp(※ [at] を@に変更してください)